SE構法は、構造的に必要な柱や壁が少なくても耐震性の高い空間が実現できることが大きな特徴です。
よって「30畳を超えるLDK」や「その階全てが仕切りのないワンルーム空間」のような「開放的な大空間」が実現可能となります。
「大きな窓をつける」ということは、一般の在来木造では耐震上弱くなっていく設計でもあります。
耐震性の高い「SE構法」のラーメン構造であれば、南面に壁いっぱいの窓をつけたり、天井まで届くような高窓や建物のコーナー部分に窓をつけたり、視覚的にも心地よいくらしが実現可能となります。
SE構法では、大きな吹き抜けを作ることでマイナスとなる構造を考慮して全体の部材や金物を構造設計していきます。
つまり、大きな吹き抜けがあっても耐震性が劣らないような構造計算をすることで、安心して吹き抜けの家に住むことができるというわけです。
近年、愛車を家の中に入れ込みたいという方や、1階部分をガレージにして2,3階部分を居住スペースにするというケースが増えています。
SE構法では、ラーメン構造の強みを発揮して、出入り口はもちろん、ガレージの中にも柱や壁をなくすことも可能となり、ガレージ内で愛車の整備や洗車も楽しむことができます。
狭小住宅の重要なテーマとして「狭さを感じない広がり感」や「室内への採光」があります。
SE構法の強みを上手に生かすことで、壁や柱が少ない広がりのある開放的なリビングや、吹き抜けや高窓から視線を遮らないように有効な採光を設計することが実現可能となります。
「スキップフロア」は、床の高さが異なることで地震時の力の伝わり方がとても複雑になります。「SE構法」が行う構造計算では、その複雑な地震力の伝わり方をシミュレーションをしながらしっかりと検証した上で部材や金物を決めていきます。
よって、スキップフロアでも安心の家が実現可能となります。
木材や接合する金物が高い強度を持つことは大きな要素ですが、SE構法が地震に強いと言える最大の理由はこの「構造計算」というシステムにあります。
木造住宅ではあまり聞きれない「構造計算」ですが、ビルやマンションなどの鉄骨造や鉄筋コンクリート造の世界では常識的に行われている手法です。
意匠設計士がデザインした設計計画に対して、大きな地震や台風がきても建物が壊れないように、専門の構造設計士が様々な角度から数値的に計算をして、その部材や太さなどを決めていきます。
意外に知られていないことですが、この「構造計算」は一般の木造住宅では法律で義務化されていません。そのかわり使われているものは略式化された壁量計算というもので、精緻なものではありません。
大規模木造建築のノウハウの集積から始まった「SE構法」は、木造住宅といえどもその考えを良しとせずに、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と同様に、数値に裏付けられた「構造計算」を行っています。もちろん、「耐震等級」についても最高等級を取得可能です。
これも科学的に耐震性の高さを裏付ける大きな要素となります。
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